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連載インタビュー 街の不動産屋さん

第119回
ジャパンプロジェクト株式会社
取締役管理部部長
市園喜佐男 様
ホームページ http://www.resort55.jp
所在地 本社/
東京メトロ丸の内線 西新宿駅出口より徒歩0分
那須高原案内所/
JR東北本線 黒磯駅より約4km(車で約6分) 地図
取材日 2017年11月7日

ジャパンプロジェクト取締役管理部部長の市園喜佐男様
ジャパンプロジェクト取締役管理部部長の
市園喜佐男様

第119回は、1988年(昭和63年)創業以来、関東近郊のリゾートエリア内にある建物と土地の不動産を専門として取り扱う「ジャパンプロジェクト」様をご紹介します。当初は那須高原を中心としていましたが、現在では栃木、静岡、山梨、長野、群馬、千葉へと商圏を広げられています。不動産業界ではリゾート地での事業は特有の難しさがあるとされていますが、当社は、地主様・管理会社様などとの関係を大切にすることで、精度の高い物件情報と確かな物件管理を実現。そして長年にわたる実績とノウハウにより、お客様より信頼を得続けています。今回、取締役管理部部長の市園喜佐男様に、丁寧な仕事ぶりをうかがうと、不動産業が持つべき「社会的責任感」を意識されていると感じました。

30年間、リゾートエリアを専門に ~他社にはない情報と物件を持つ~

商圏は、関東近郊のエリアとなりますね。

那須岳
栃木県の那須高原、
なだらかな那須岳が見える風景
塩原第二自然郷
栃木県那須塩原市の塩原第二自然郷にて。
中古別荘外観

栃木、静岡、山梨、長野、群馬、千葉のリゾートエリアを中心に、建物と土地の不動産を取り扱っています。範囲は、東京から150~180km圏内。当初は那須高原を拠点にしていましたが、徐々にエリアを広げてきました。メインに扱う不動産とは、別荘となる中古の戸建て、土地です。「別荘」といえば標高の高い場所をイメージしやすいですが、定住向け、田舎暮らし向けの物件が中心です。

お客様は、どのような層ですか?

東京都心にご自宅がある40代以降の方が主となります。使用目的としては、ご趣味の音楽を楽しむ、絵画を作成される、家庭菜園やガーデニング、ペットの遊び場にするなどさまざまです。普段は都心で仕事をして多忙な生活を送られ、週末はリゾート地でくつろがれる。そして、定年後に「終の棲家」とされる方も多いですね。

ジャパンプロジェクト様の特徴は?

1988年創業以来、リゾート地、分譲地の物件を手掛けていますので、この分野では豊富な知識やノウハウがあると自負しています。自社で直接売り主の方からお預かりしている物件が多く、他社が扱っていない物件がたくさんあります。最近は、太陽光発電などのエネルギー事業者の方から、「事業用の用地がないか?」という問い合わせが増えています。実際に良い土地が減ってきていますが、当社ではご案内することができます。
また社員は、不動産歴20年以上のベテランぞろいです。不動産業界を知り尽くしているので、どのようなご相談にも柔軟に対応させていただいております。

@dream導入後、何度も改良 ~数百から40項目に厳選~

@dream導入のきっかけは?

ホームページ
ジャパンプロジェクトのトップページ。
栃木、静岡、山梨、長野、群馬、千葉の風景が現れる
物件一覧ページ
青字のキャッチコピーで、
各物件の見どころが整理されて表示。

ホームページは、10年以上前からホーページビルダーを使って、手打ちでごく簡単なものを作っていました。当時、まだ不動産業界でもホームページを立ち上げている会社は少なく、当然、那須高原では皆無でした。だから、苦労せずともホームページからの問い合わせが来たものです。しかし、リーマンショックを境に反響がガクッと落ちてしまいました。そこで、アクセスを少しでも伸ばせる方法をと探すうちに、@dreamに行き当たったわけです。そして、キヤノンシステムアンドサポートの営業担当者より、成功している他社の事例をお聞きしました。最終的に導入の決め手となったのは、物件情報を一元管理できる機能やメールでの追客機能でした。

導入後、苦労された点はありますか?

以前使っていたシステムとはまるで違っていたので、覚えなければいけない事が多くて最初はかなり大変でした。当時500件あった物件データの入力をゼロからすべて打ち込むことが相当な手間に。@dreamを導入したのは2010年ですが、他の@dreamを導入している不動産会社や大手不動産会社のホームページを研究しつつ、何度も何度も作り直し、ようやく納得のできる形になったのは2011年でした。

一番作り直したところとは?

@dreamでは情報を項目別に分類できますが、私たちにとって必要な項目を洗い出すと数百項目になってしまいました。項目数が多いと、一物件をチェックするにもかなりの手間となりますが、最初の頃はそれもやってみました。しかし時間がかかりすぎることもあり、最終的には40項目程に厳選しました。
今、物件は1000件以上となりましたが、不動産講習会や勉強会等で「こうした方がいいな」という改善点を見つけると、その都度全部作りなおしています。

ポータルサイトと連動 ~SE0対策や写真の質向上も~

物件紹介のキャッチコピーが分かりやすいですね。

ポータルサイト
右側はポータルサイトの紹介

物件ごとのキャッチコピーや紹介文などでも、SEO対策として、物件の特徴を示すキーワード選びには気を使っています。Googleアナリティクスで、どのキーワードが検索されているかチェックしていますが、極端に反応するというワードはありませんね。かつてのようにビックワードではなく、もっときめの細かいワードで検索されているようです。だから、常にコピーを練り直しています。また、リゾート地、別荘地は、本来不便なところにありますので、買い物などができる生活関連施設の紹介もしっかり記述しています。

写真で工夫されていることは?

写真は一物件に対して200~300枚撮影して良い写真を20枚ほど選定し、その全部にコメントをつけます。 撮影は大掛かりになることもあります。中古戸建だと、たいてい所有者の方の荷物が置いてあるので、写真を見た方がご利用するにあたりイメージしやすいように、スタッフと荷物を全部どかして、また戻すといった作業やテラス等の掃除も行っています。
又、周囲の風景も重要ですね。「少し歩けば、海が一望できる」「富士山が見えるポイント」などの売りを分かりやすく示しています。
それから中古別荘の場合は、未登記で間取図等が無い事が多く、特殊な間取や構造をしていたり、途中で増改築をして設計図と異なっていたりするので、現地で寸法を測り直して間取図を作成し直す事も多いです。
今、物件を見渡せる360度動画の導入も検討しているところです。
最近、力を入れていることは?
2016年の暮れから、リングアンドリンクの担当サポーターに相談しつつ、当社のホームページと大手数社のポータルサイトと連動させています。リゾート物件といっても、地元の大手不動産会社がホームページを立ち上げていて、それなりの広告費を掛けてSEO対策やGoogle Adwordsなどの広告をやっていますから、自社のホームページだけでは、なかなかアクセス数が取りづらいからです。当初、簡単に連動すると思っていましたが、そうはならず、大変な作業となりました。各社のポータルサイトには、NGワードや文字数制限など、それぞれのルールがあり、リゾート地は住所が未対応だったりなど、連動する際、こちらのデータがエラーしてしまうのです。担当サポーターや各ポータルサイトの担当者の協力もあり、ようやくそれも調整でき、おかげさまでアクセス数や反響がじわじわと増えてきています。

「情報提供」こそ私たちの仕事 ~「ウオッチャー」がいるホームページを~

かつてと比べ、お客様との接し方は変わりましたか?

恒陽台分譲地
静岡県伊東市の恒陽台分譲地より。
海の眺めが最高
中古別荘外観のテラス
静岡県伊東市のあかざわ恒陽台より。
中古別荘外観のテラス側

お客様をお連れして、1日かけて、2、3カ所をご案内する従来の営業スタイルではなく、案内不要、お客様ご自身で物件を確認して検討し、不足な情報についてはメールや電話で問い合わせをされ、更に熟考して購入の決断をされます。 その為、契約時に初めて面談となるケースも増えてきています。
お客様は、スマートフォン一つあれば、いろんな不動産会社に資料請求して、ご自身で物件を確認できる時代です。特にリゾート地の物件で問い合わせされる方は、大抵1~3年程かけて探されており、私たちよりも相当詳しい方も多いです。私たちの仕事は、不動産の専門家として、お客様にとって不足する情報、正確な情報を的確に提供することだと考えています。

印象的なお客様のエピソードを教えてください。

当社のホームページでは、メールアドレスをご登録していただいた会員様に新着情報を優先的に見ていただいていますが、ある物件が値下げとなったので、通常のページから消して、会員様への情報としました。すると翌日に電話が鳴り、「あの物件は売れてしまったのですか?」との問い合わせがありました。これまで一度も当社に連絡されたことのなかった方でした。お話をうかがうと、ご自身の別荘の前に道を挟んで敷地があり、そこを駐車場にしたいと考え、値段が下がるのを当社のホームページをずっと見てチェックしていたそうです。そんなことがあって、発信している不動産情報は「常に見られている」と強く意識し、日々情報の精度を高くするよう努力しています。

人と人の関係を大切に ~地主様・管理会社様・お客様をサポート~

物件の管理について教えてください。

新宿本店事務所
東京・新宿本社の事務所内
那須高原事務所
那須高原案内所の事務所内

1日程度のズレはあるかもしれませんが、物件が売れたら、即、売れたことを示すなど、情報が正確であるようにしています。ただ、物件の販売更新確認には、リゾート地ゆえの苦労があります。年配の地主様が多く、連絡がつかなくなることもあるからです。そんな場合は、定期的にハガキや手紙を送付し、連絡を求めます。都内のマンションであれば、引き合いが多く1~3ヶ月位で売れるケースも多いのでしょうが、リゾート地の物件は時間がかかります。地主様には、仮に、当社へ売却依頼中の物件が他社で成約した場合は、必ずこちらに連絡いただくことを念押ししてお願いしています。しかし、ご高齢となった地主様の場合、これらのことも理解されなくなる方もおられます。そこで私たちは、高齢の地主様から売却依頼を受ける際は、必ずご家族の方に同席していただいています。

リゾート地ゆえの問題とは?

正確な情報がとらえにくく、悪質な業者やブローカーなどが付け入りやすいところがあります。例えば、開発時に道路の認定を受けずに販売されたために、建築基準法上、建築できない土地があります。建築目的で購入したのに、その土地の内容を知らされず、かつ法外な値段で買わされたという地主様もおられます。
実は、年々、以下の悪質な業者に関するご相談を、地主様や管理会社様、お客様から受けることが増えています。
  • 所有物件と同等か低い価値しか無い物件を、根拠も無いのに価値が高いような話をして、下取交換させ高額な交換費用を請求する業者。
  • 既に購入希望者がいるので、物件を売却しないかと話しを持ち掛け、条件として相場より高額な造成(整地)、測量、草刈り費用等を先払いさせてから、後日、購入者の都合が悪くなり話が流れた等の言い訳で、売却しない業者。
  • 所有地周辺に老人ホーム等を建設する予定があるが、物件を売却しないかと話しを持ち掛け、売買契約や決済前に、先に権利証や印鑑証明書や高額な名義変更手数料を持ち去る業者。
上記は一例ですが、大手不動産会社名を使いグループ企業だと偽って連絡してくる業者もいるので、リゾート地の情報や不動産取引に詳しくない高齢者や相続等で引き継がれた方など、相当数の方々が被害に遭われています。当社へ事前にご相談いただければ、その業者から得た不動産情報の真偽や、業者の手口などをお伝えすることで、未然にトラブルを防ぐことができるでしょう。
また、他の方が被害に遭わないように、国土交通省、東京都庁、警察、弁護士等への情報提供も行っています。
今後の方針は?
大手会社であれば、AIやビッグデーターを使って不動産情報の動向をピンポイントでお客様に情報提供できます。ただ、実際には機械やシステムがモノを売るわけではありません。お客様へのきめ細かいサービスは、人と人の関係を大切にする姿勢から生まれます。それは私たちが日々実践し、大手に負けないことであると考えています。
リゾート地では、投機目的で買われて以降、使わないまま放置されている土地や永年使用されず廃墟と化した建物をたくさん目にします。不在地主の方が管理費を支払わなくなり、管理会社が管理できなくなったためです。そして、その地に、不法投棄が行われているのを多々目にします。こうした放置された土地や建物を利用できるようにすれば、環境は良くなっていくはずです。私たちは、不動産の仕事を通して、地域が発展していくように貢献していきたいと考えています。
お店情報

店舗写真

ジャパンプロジェクト株式会社
(本社)
住所:〒160-0023
東京都新宿区西新宿8-5-3 アクセス西新宿7F
TEL:03-3360-8761 FAX:03-3360-8900
お問合せ先:info@resort55.jp
お店HP:http://www.resort55.jp
インタビューを終えて

リゾート地の不動産業は、日本の都市と地方が抱える課題に直面するものだな、と実感したインタビューでした。しかし、こうした状況や対処法を、市園取締役管理部部長は穏やかに話されます。その様子から、ご自身が長年培った経験とノウハウでもって、お客様の要望に丁寧にお答えする姿が目に浮かびました。ジャパンプロジェクト様の魅力は、地主様や管理会社様との関係をとても大切にされ、常に正確で適切な物件情報を示そうと日々努力されるところです。また、悪質な業者とのかかわりに悩む方に対して、親身なアドバイスをされることも。お客様の立場に立ち、社会問題も視野に入れつつ業務を行う在り方から、「不動産業のモラル」について考えさせられた取材でした。

(取材・執筆  株式会社 物語ライティング)